シンガポールで過ごすパーフェクトな週末 | The Perfect Weekend in Singapore

シンガポールに対する見方を変え、この国に中継地以上の魅力があることを発見するべき理由をご紹介します。

空港の見どころを説明することはできても、そのターミナルの壁の向こうに何があるのかを詳しく説明することができない人が多い国のひとつであるシンガポール。遠い目的地へ向かう長い旅路の途中で立ち寄る場所、つまりストップオーバー(中継地)となっているからです。オールプレスはシンガポールの中心部にオフィスを構えていますが、あの有名なシンガポール・チャンギ国際空港から一歩外に出さえすれば、シンガポールにはもっとたくさんの魅力があることを誰もが知ることができます。

グルメ

シンガポールはアジア文化が融合した街として知られていますが、それはいたるところで楽しめる食文化にも反映されています。もし時間があるのなら、次の目的地へ向かう前にぜひおいしい料理を堪能してください。私たちのおすすめは、リトル・インディアの賑やかな通りを散策すること。 チャンギ空港からはタクシーで簡単に行くことができます。ひとたびそこに足を踏み入れれば、CBDの高層ビルがすっかり遠ざかり、まるで国境を越えて本当にインドに来たかのような気分になるはず。日が暮れて街が活気づく時間帯に行くとより楽しめます。

Komala Vilas(コマラ ヴィラス)(12-14 Buffalo Road, Singapore 219786)に立ち寄って本格的なインド料理を味わうのもいいし、少し趣向を変えて本場の料理を食べたいのであれば、シンガポール最大の屋台市場であるチャイナタウン・コンプレックス・フード・センターに直行するのもいいでしょう。ここには260を超える屋台が立ち並び、麺類から点心、チリクラブまで、あらゆるジャンルのローカルフードが楽しめます。そして、オールプレスのホームでもあるオーストラリアやニュージーランドが恋しくなったら、Baker & Cook(ベイカー&クック)がおすすめです。世界的にも有名なパン職人、ディーン・ブレッツシュナイダー氏によって創業されたこのベーカリー&フードストアは、ヘルシーな食事からコーヒーに合うスイーツまで、幅広いメニューを取り揃えています。Baker & Cookのベーカリーはシンガポール国内に7つあるので、webサイトをチェックして近くの店舗に行ってみてください。

ディーン・ブレッツシュナイダー | Baker & Cook 創業者

ショップ

シンガポール市内とその周辺は、グローバルブランドやローカルブランドがひしめくショッピングモールの聖地として知られています。ローカルな雰囲気の街並みを楽しむならTiong Bahru(ティオン・バル)がおすすめ。クリエイティブなカフェやショップ、そして写真に撮りたくなるような昔ながらの建物が集まっています。Books Actually(ブックス・アクチュアリー)に立ち寄って旅のお供の本を探したり、Plain Vanilla(プレーン・バニラ)でカップケーキを買うのもお忘れなく。また、シンガポールのショッピングモールの名物をひと目見たいなら、オーチャード・ロードのParagon(パラゴン)へ。自分へのご褒美やウィンドウショッピングなど、いずれにせよ、この明るい6階建てのショッピングセンターは、どこまでも続くショップの列と外の蒸し暑さを吹き飛ばす涼しさで楽しませてくれます。疲れを取りたいという人は、4階にある63 Espressoへ行くといいでしょう。

探索

お腹いっぱい食べて、荷物を入れるスペースがなくなったら、あとはカメラを片手に街を歩いて散策するだけ。新鮮な空気を吸いたくなったらシンガポール植物園に行きましょう。ユネスコの世界遺産に登録されているこの植物園は、朝のジョギングにもうってつけの場所です。それでも足りないと感じたら、Gardens by the Bay(ガーデンズ バイ ザ ベイ)を訪れてみてください。ここは大きなコンクリートの都市に緑や植物を取り入れることを目的として作られた、水辺に広がる101ヘクタールの人工庭園です。16階建ての高さの超巨大な木々の間にかかるつり橋の上を歩いたり、青々とした芝生を眺めたり、夜のガーデン・ラプソディでライトアップを楽しんだり。地上でのんびりしたい人もいれば、上空からお気に入りのスポットを見つけて楽しむのが好きな人もいます。

地上でのんびりするのが好きなのであれば、シンガポール国立美術館は一日中楽しむのにうってつけの場所です。2015年にオープンしたこの施設は、最高裁判所と市庁舎という2つの歴史的建造物の中にあり、美しく修繕されたのち、シンガポールを地域的・国際的な芸術の拠点へと位置づけるギャラリーとして生まれ変わりました。もし最後にコーヒーを1杯飲みたいなら、歩いてすぐのJuju Coffee(ジュジュ・コーヒー)へ。爽やかな自家製コールドブリューで有名なカフェです。上空からお気に入りのスポットを見つけたいのであれば、世界で最も高く、360度の景色を楽しめる唯一のバーである1-Altitude(1-アルティチュード)に行き、ドリンクを片手にできるだけ端に近い席に座って呼吸を整え、ゆっくりと街を眺めましょう。

大企業を中心に成り立つ巨大都市や、どこかへ行く途中に立ち寄る中継地というだけではない、シンガポールの見た目以上の魅力。クリエイティビティ、コミュニティ、こだわりのフードやコーヒーなど、この土地で生まれ成長したものが、今や急速に世界へ広まりつつあります。訪れる人々が予想している以上に緑や屋外スペースが多く、国際的なスケールの建築物は目を見張るものばかり。さらに、食べ物はおいしく、人々は陽気で、気候は常に穏やかです。次にシンガポールを訪れる際は、単なるストップオーバー以上の滞在を楽しんでみてはいかがでしょうか?

Baker & Cook: 77 Hillcrest Road, Singapore 288951
Plain Vanilla: 1D Yong Siak Street, Tiong Bahru Estate, Singapore 168641
63 Espresso: Level 4 - Paragon, 290 Orchard Rd, Singapore, 238859
Juju Coffee: 5 Tan Quee Lan St, Singapore 188094